流動受入地域連絡網
FlowBase Network
FlowBase Networkは、地域を流動的に行き来する個人=「流動者(Flowist)」を快く招き入れ、支援し、その力を借りる、受入地域の情報共有や紹介のネットワークです。
Proposed by FlowLife Laboratory
・流動者を囲い込まない、奪い合わない
・流動者-地域住民間に対等で相互補完的な関係を築く
・国土全体の多方向・環状の流動をつくる
Vision
Action
巡業企画への
参画/受入の依頼
流動者と受入地域の
マッチング、紹介
受入地域同士の
情報共有や勉強会
人口減少対策の名の下に
主体としての「流動者」は現れない
Message
関係人口という概念が、移住定住施策で行き詰る地方創生に一つの新たな方向を示しています。定住を前提としない滞在企画や第二市民制度等へ舵を切る自治体も見られます。
しかし、これまで問題視されていた奪い合いが、関係人口によって完全に解消したわけでは言えません。1,800近くの自治体が知名度や人気を競い合うという意味では、地域間闘争の原理は残ってしまいます。
なぜ奪い合いや囲い込みが起こるのか。
問題の奥底には、住む人や訪れる人…個人を「客体」として扱い、あたかも「所有物」のように取り込もうとする共同体の意識があります。
自治体や集落、もちろん国にも、共同体運営のための資金が必要です。
共同体の構成員が増えれば増えるほど、住民税や町会費が集まります。
地方交付税で凌いでいる地方自治体にとって、人口確保は死活問題です。
決して、お金を求めてはいけないなどと言っているわけではありません。
しかし、共同体運営のための資金確保より前に、構成員である市民、国民一人ひとり生き生きと活動し、価値を生み出すことが、「集団」維持・継続の本質なのではないでしょうか。
地域とは何か 人口とは何か
共同とは何か 個人とは何か
個人を、人口を、集団の資金確保の術としか捉えないのは、致命的な機会損失です。
すべての資金、産業、価値は個人から生まれるものだからです。
「地域」や「個人」が本当の意味で支え合う関係を築いていくためには、それぞれの立場にある人々が、より本質的・俯瞰的・多角的に「あるべき姿」を思い描き、追従ではなく共有を、対立ではなく議論を、馴れ合いではなく協働を、空論ではなく実践を重ねていかなければなりません。
地域活性、まちづくり、地方創生―長い時代、私たちは「地方」という幻の主体をまとって、「魅力を発信して都会の人にお金を落としてもらう」という弱者像に自ら隷属してきました。今こそ固定観念を捨て去り、無数の多様な個人らの総体として「地方」が果たすべき役割を見直し、自ら描き出すときです。

動線の「個」を
受け止め、結び、送り出す
中継地の「地域」
その一案として「動き回り動線をつくる個人を受け止め、送り出す、ポンプのような、結節する点(場)」を提案し、ビジョンを共有する人々とともに、地方にまつわる既存の文脈を乗り越えていきたいと考えています。